2017/11/14
はり師・きゅう師は・・・
昔、鍼灸学生になりたての頃、
各文献や流派などにより、同じツボでも、取り方(ツボの位置を特定する方法)や位置が違っているので、
東洋医学って、ええ加減やなあ~!
と、思っていました。
今にして思えば、
「うわっ、かっこ悪っ!」
「何恥ずかしいこと言うてんの!」
となるのですが。
実は、ツボは、人によって、また同じ人でも体調によって、位置が変化するんです。
だから、本などに示されているツボの位置は、あくまで、この辺りを目安にツボを探しなさいよ、ということなんですよね。
(※つまり、本に示されている通りの位置に、ツボがないことも。その他、ツボが状態により出現していないこともあります。)
先達の先生方は、ツボの位置が身体の状態により変化したり、施術に使えるツボという意味で、よく“生きたツボ”と、表現されます。
この“生きたツボ”を捉えられるか、捉えられないかで、施術後の効果にかなり影響してくるんですよ。
なので、この大事な“生きたツボ”を捉えられるよう、常日頃より手指のケアや感覚を磨く稽古は、欠かせませんっ!!
はり師・きゅう師は、『手が命!』という、今日のお話でした。
by ひで