2019/12/22
小児はりを知っていますか。お子さんのことでお困りの方へ
今日はどうしても日曜しか無理なお客さんのために休日出勤いたしました。
お子さんの夜泣きでお困りでした。
夜泣き……辛いですよねぇ……
うちも4人とも夜泣きがありましたが、中でも一番最初の子である長女の夜泣きは酷かった。
1時間寝てくれないんですもん。
大体30分から40分で起きちゃう。
最初の頃は一緒に泣いたこともありましたね(笑)どうして欲しいんだよ~~~!!!って(笑)
オムツをかえる、おっぱいをあげる、で無理だったら延々抱っこであやすしかない。
座ったらダメなんですよね。お、なんかウトウトし始めたぞと思って休憩のためにソファに腰を下ろそうもんなら、まるでセンサーがついてるみたいに泣き出す。
ユラユラ、トントンでひたすらあやす。
ようやく眠り始めた我が子を寝かせるべく背筋を駆使してそぉぉぉぉぉぉ~~っと布団におろすが、布団と子どもの頭に挟まれた手を抜くのがこれまた試練。
気づかれて泣き出したら、またユラユラ、トントンからやり直しですから……!!
やっとの思いで手を抜くのに成功しても、ちょっとした物音で目を覚ます。
眠れ……!眠りたまえ……!!と死相を浮かべて胸をトントンする母と無情にも起きる我が子。
ザ・エンドレス
そこそこの地獄ですよね
お昼寝タイムにやってくる選挙カーやチリ紙交換の車……首絞めたくなりましたね。
この頃は「そうだ、小児はりをやろう!」なんて、思いつきもしなかった。
学校では小児はりを習いますが、ほとんど”こんなものもありますよ”といった体験授業みたいなもので、臨床ですぐ使えるレベルではありませんでした。
実際生徒全員分の子どもの被験者を用意するなんて無理ですから、あとは個人的に勉強するとか、臨床で経験を積むしかないわけです。
私の場合は3番目の子を妊娠中に”大師流小児はり初心者講習会”に出たことをきっかけに小児はりの世界を深く知り、面白さにハマり、3年かけて上級コースまで修了しました。
それ以来、我が子を実験台にして腕を磨き、子どもの不調のほどんどは小児はりで治しました。旅行に行く時は小児はりとお灸のセットは必携
風邪や腹痛、便秘、下痢、疲れ、不機嫌。
手足や首の痛みにも小児はり。捻挫にはお灸も付け加えて。
小児はりの臨床をするようになって印象に残っているのは突発性難聴の子の治療。
実際に少しずつ聞こえが回復してくる様子に”小児はりってすごい”と他人事のように思ったりしました。
アトピーも小児はりに来られるきっかけとなることが多いです。
症状がひどいとそれなりに時間はかかりますが、お母さんは子どものことをよく見ていて、皮膚の健康な場所が少しでも増えてくるとすぐに気づかれます。
たとえ少しずつでも、改善がみえたら頑張れるんですよね。終わりが見えないってのが一番辛い。
薬を使い続けることに不安を覚えるお母さんも多くて、そういう意味でも小児はりは安心できる治療法になります。
あ、もちろん薬全否定!ではないですよ!
病院にも薬にも鍼灸院にもそれぞれ役割があって、うまくバランスを取りながらその子の治療に当たるのが一番いいと思っています。
その他、中耳炎を何度も何度も繰り返す子、おねしょがおさまらない子、すぐに癇癪を起こす子……
学校に通えなくなった、いわゆる不登校のお子さんも何人か来られました。
もちろん小児はりが万能なんて言うつもりはありません
同じ症状でもお子さんが10人いれば10人それぞれにぴったりのやり方があるのだから、病院や整体院、自然療法など、選択肢は多い方がいいんじゃないでしょうか。
もし興味がわいて「小児はりをやってみようかな」と思われたけど、ウチが遠いなという場合は、お近くの鍼灸院で”小児はり”を行っているところを探してみてください。
最初の方に書きましたが、鍼灸師が全員小児はりが出来るわけではありません。
また、小児はりは基本的に体表を擦るだけで刺すことはありませんが、院によっては大人と同じ鍼を刺激量を変えてやっているところもありますので、気になる方はその点も確認してみてくださいね。
みゆ