2019/11/21
我慢腹(がまんばら)って知ってますか?
我慢腹って知ってますか?
知らない?そうかもしれません。私が作った言葉ですはい、スミマセン
ウチに来られるお客様の中に、時々この我慢腹の人がいます。
同じお客様でも我慢腹になっている時となっていない時があります。
どんなお腹か?
ヒントは『王様の耳はロバの耳』というイソップ童話にあります。
お話を知らない、あるいは忘れてしまった人のためにざっとあらすじをお話しますね。
あるところにひとりの王さまがいました。
この王さまはいつも深い帽子をすっぽりとかぶっていたのですが、これは自分の耳がロバの耳であることを隠すためでした。
この秘密を知っているのは王さまの髪を切っている理髪師だけ。もちろん王さまから口止めをされているので、理髪師は誰にもしゃべりませんでした。
しかし、秘密をずっと抱え続けるのは大変。話したいけど話せない日々を送るうちに、理髪師のお腹はぽこんと膨らみどんどん苦しくなっていきました。
理髪師が医者を訪れると、「抱えている秘密を打ち明けることで楽になる」と言われます。そこで理髪師は悩んだ末、井戸に向かって「王さまの耳はロバの耳!」と叫びました。
しかしこの井戸、なんと国中の井戸と繋がっていたからさあ大変。
理髪師の声は井戸を通じてあちこちに届き、「王さまの耳はロバの耳」という噂が瞬く間に広まってしまいました。
理髪師は覚悟を決めてすべてを王様に告白しますが、王さまは理髪師を罰しませんでした。
遂に覚悟を決め、帽子を脱ぎ、自分の耳がロバの耳であることを民衆に明かしたのです。
この時、「民の声がよく聞こえるように、このような耳をしているのだ」と言ったことから、民衆は王さまを怖がることはなく、これまで以上に信頼するようになったそうです。
はい、お疲れ様でした
我慢腹の正体、分かりました?
そう、お腹がぽこんと出てくるんです。
お腹が出ている人は色々いますけど、我慢腹は独特です。
主に下腹の人が多いのですが、内臓下垂で出ていたり、太っていたりとは全く違うでっぱり方。
ガスが溜まって張っている感じにも似ていますが、例えば焼き芋食べてお腹が張る~って言う時とは違って触れればもっと繊細な、訴えて来る感じが強い。
お客さんに「随分言いたいことを我慢してらっしゃいますね」と言うと、これが大概当たってるんですよ。
それで私はこのお腹を我慢腹と名付けました
その指摘をきっかけに相手に言えない愚痴が吐き出されたりしますが、不思議なことに、それとともにお腹がへっこんでいくんですよ。
イソップ童話、本当だった!!
「最近体重は変わってないのにズボンのウエストがきつくて、変な太り方だなぁって思ってたら……違ってたんですね」
お客さんは苦笑い
そしてこれ、鍼灸治療が終わるとさらにへっこんで、柔らかくなります。
さて、我慢腹の人はどうしたらいいか?
我慢せずに言えるようになればいいかというと、一概に良いばかりでもありません。
沈黙は金ということわざもありますしね。
伝え方を誤るとより一層我慢を強いられる状況になったりするから、なかなかに難しい。
言いにくいことをうまく伝える方法はおいおい学んでいくとして、膨らんだお腹は放っておくと冷えを呼び、内臓機能が低下して本当に病気になってしまいます。
鍼灸治療を通じて溜め込んだイロイロを出すことは、健康維持の素晴らしい手段の一つだと思います。
私たちは、伸びた髪を月イチでお手入れするように、大切な体にも月イチで手を入れることをお勧めしています
私、みゆは割と強めの治療を得意としています。
ひで先生はソフトでゆっくり時間をかける体質改善の治療が得意です。
最初に○○先生と指定してくださっても構いませんし、お任せくださっても構いません。
不安や気になることのご相談だけでも大丈夫ですので、お気軽にお問合せくださいね
みゆ