2020/02/25
梅の咲く頃 好きじゃなかった自分を好きになるとき
2月もあと5日で終わりですね。
庭の梅の木の花もぽつりぽつりと増えていっています。
夜に見る梅の花はまた格別に可愛らしい。
外灯に浮かび上がる黒々とした枝に、ぽ、ぽ、とまるで灯るようです。
子供の頃、梅の良さが分かりませんでした。
ウメ、という響きも好きじゃなかったし、ものすごく地味だなぁと思っていました。
枝がゴツゴツしてるし、そのゴツゴツしたとこにシンプルで色味も少ない白っぽい花がちょっと付いたところで華やかにはならないし。
桜は咲く時期も花の形も近いけど、わんさわんさと見事に咲くじゃないですか。
けれど、今は梅がとても好きです。
不思議ですね、梅の花が変わったわけではないのに。
梅に新たな魅力を発見して好きになったわけではないのです。
ゴツゴツしたところに、ぽっと咲いているのが可愛いなと感じるようになったのです。
自分を好きじゃなかったひとが自分を好きになるときも、きっと同じ。
自分の新たな面を見つけて好きと思えるようになるんじゃない。
ずっと好きじゃなかったところこそが魅力だったのだと
みゆ