2019/11/28
腹の虫を可愛がる! 腸活してみませんか
昔の人は、機嫌が悪いことを『虫の居所が悪い』と表現しました。
小さな子供がやたらキーキー言うことは『
気に食わないことは『虫が好かない』
数年前にNHKが特集したことで一気に注目された『腸内フローラ』の存在を思えば、「昔の人、すげぇ!!」と言わざるをえません。
腸内細菌は虫ではないけれど、人の嗜好や性格、行動にまで影響を及ぼすことが分かっています。
腸内細菌がお腹にどのくらいいるか、ご存知ですか?
およそ200種、100兆個。
重さにして約1.5キロ!!
ひゃくちょーこって……もうケタが違いすぎて想像も出来ん……
しかも指紋と同じで、腸内フローラを形成する細菌の配合はひとりひとり違うんですって
まさに、マイお花畑!!(フローラはお花畑の意)
その多種多様な腸内細菌たちが仲良く元気よく生活していれば、私たちの体に必要な物質が豊かに生産されて私たちも健康でいられる。
ではどうすれば腸内細菌たちを元気にしてやれるか?
難しいことは何もありません。
食べ物をよく噛んで食べる。
発酵食品を摂る。
食物繊維の豊富なものを摂る。
添加物をなるべく避ける。
除菌、抗菌、殺菌剤を使いすぎない。
手や顔を洗いすぎない(普段は水洗いで十分)
適度に体を動かす。
質のいい睡眠をとる。
わりと簡単ですね?だけど、だからこそ疎かになりやすいんですよね。
分かります。そーなる気持ち分かりますけども。
でも、一見お腹の具合と関係なさそうなことと腸内細菌が深く関わっているとすれば、ここらへんで本気で生活を見直す必要があるかもしれません。
『カッとしやすい』
『イライラしやすい』
『小さなことで怒ってしまう』
『ささいなことで落ち込む』
『いつも不安がある』
『アレルギー体質である』
『太りやすくなった』
『老化が進むのが早い』
こういったことも、お腹のお花畑に住む虫たちが平和に元気に過ごしているかどうかってことが大きく関わっているようです。
その落ち込みやすさ、そのイライラ、本当にただ『そういう性格だから』なんでしょうか?
もしかしたら、腸内細菌たちに元気がなくて、必要な物質や栄養素を作り出せてないからかもしれません。
人に幸福感ややる気をもたらすセロトニンやドーパミンといった『幸せホルモン』は脳から分泌されますが、それを作るための前駆体と呼ばれるものは腸で腸内細菌たちが作り出すそうです。
だから腸内細菌の元気がないと、幸せホルモンは減ってしまう。
そういう性格だからと思っていたことが、食べるものや生活習慣で変わる可能性があるということです。
太りやすいというのも同じで、食べたものの栄養を体に溜め込むように促す細菌が増えれば、食べる量を減らしてもどんどん太ってしまう。
つまり「最近太りやすくなったなぁ~もう年だな」なーんて言ってるのが、実は通称デブ菌たちの勢力拡大のせいかもしれないということです。
寄生虫が宿主をコントロールする話、知ってます?
「寄生虫の中には、自分たちが快適に暮らしたり、栄養をたくさん摂れたりできるように宿主の行動を変えたり、宿主を別の環境に移動させたりするものがいます」
米コロラド州フォートコリンズにあるコロラド州立大学の生物学者、ジャニス・ムーア氏
腸内細菌にとって私たちは宿主です。
自分が食べたいのだ、と思っている嗜好が実はデブ菌の好み、という可能性は十分にあります。
『がーーーーーん』
ショックを受けた、そこのあなた!
朗報ですよ。腸内細菌はこちらが育てよう!という気持ちで積極的に取り組めば、数日のうちに変化してくるそうです!
腸内細菌を活性化するレシピ本や生活法の本もたくさん出てますし、ぜひぜひ腸活に取り組んでみてはいかがでしょうか
さて何故この話をウチのブログで書かせていただいたかと言いますと!
鍼灸も腸内細菌を元気にするお手伝いができるから!です
鍼や灸で腸の蠕動運動が活発化することは日常的によく経験しますが、この蠕動運動活発化が単純に腸内細菌に良いのです。
腸内細菌は動き回るためのべん毛が発達していないので、蠕動運動によってエサがよりよく届くようになると腸内フローラの働きが良くなり、免疫機能も活性化します。
つまり……
『腸活しながら鍼灸もすればもう完璧じゃね??』
やる気になったカバくん
そーなんですよ。むしろ鍼灸は腸活だっつーことなんですよ。
自分の体も心も、自分で健康にしていくことができます!
私たちはそのお手伝いをしています
今日から、今から、腸活!
私たちの命を支えてくれるマイお花畑のお手入れを、始めてみませんか?
みゆ