鍼（はり）って怖いと思ってる方へ！

鍼灸師になって19年。

鍼はもはや自分の手の代わりにお客さんの体の深くへ触れるものになって、怖いと感じる気持ちは分からなくなってしまいました

どうですか？鍼、怖いですか？

やっぱり”ハリ”という音の響きが、注射針や縫い針を刺した時のチクッ

とかブスッ

とかいう記憶に結び付くんでしょうね

でも重ねて言いたい！

鍼、痛くないよ～～～！！

だから怖くないよ～～！！

正確に言うならば、刺す時の痛みはほぼゼロか、ヘタクソな蚊に血を吸われた時くらいの感じです。

想像してるより、全然ですよ！

屁のカッパですよ！！

……屁のカッパってなんで屁のカッパって言うんだろう……実にくだらないことが急に気になった私。

調べたら、「木っ端の火」が転訛したとする説と、水中でするため勢いがないことから取るに足りないことの意味になったとする説の二つがあるそう。

前者が妥当らしいのですが、私は後者が気に入りました

ツボに入ってかなり笑った！

水中でする屁は勢いがない……！

まじめにそれに例えてるところが笑える

しかし、勢いはないけど威力は……モノによっては相当くるぜ？

すみません、どうでもいい脱線をしました

つまりそのくらい、全然痛くないんだよ～～ということです。

ただし体に入ったあと悪い所に鍼の先が到達した時、”響き”と呼ばれる独特の感覚があり、それを痛みと感じる人はいます。

効いてる証拠でもあるのですが、どうしてもその感覚が怖い人には、なるべくそれを起こさないように軽い刺激を心がけています。

それでもどうしても！！

体の中に異物が入ってくること自体が怖い！！という方！

鍼灸術の中には接触鍼（せっしょくしん）と言って触れさせるだけのやり方もあります！

私自身は刺すのが大好き

ですが（←言い方）受けるのはどちらも好き！

接触鍼は、触れた場所から波紋が広がるような不思議な感覚がします。

とても気持ちいい！

いいですか？痛くないだけじゃない、気持ちいいんですよ～～！！！

赤ちゃんから出来る小児はりは接触鍼の代表的なもので、刺さずに皮膚上を擦過させることで効果を出しますし、子どもたちは気持ちがいいからもっとやってくれとよく言います。

鍼灸は、胃腸の不調から肩こり、腰痛、生理不順や更年期障害といったものまで、本当に万能と言って良いくらいいろんな症状に効きます。

怖いからという理由で遠ざけるのは、もったいなすぎる

全人口の７パーセント前後しか鍼を受けたことがないっていう統計もあるそうですからね……

残９３パーセントの人！！

体に不調を抱えつつ、こんなもんだろ、歳のせいだろと諦めているなら、ぜひぜひ鍼灸治療にチャレンジしてみてください。

また、『受けたことあるけどそこまで良さを感じなかった』という方！

たくさんいる画家がひとりひとり描く絵が違うように、鍼灸師によってその治療の仕方はかなり違います。

あなたにぴったりの相性の鍼灸師さんがきっといますから、再度チャレンジ

してみてください